ホーム > 営業案内 > エピソード

エピソード

ニッケル輸送におけるパフォーマンス

Handymax船隊における最も大きなビジネスの一つとして、1990年代後半から始まった豪州向けのニッケル鉱石輸送が挙げられます。
豪州積みの石炭輸送を担う当社にとって、豪州に揚地をもつ、このニッケル鉱石輸送は是非獲得したい商権でした。

海運会社が収益を上げるために最も注力しなければならないことは、貨物を積載しない状態、いわゆる空船での航海を極力避けることです。特に豪州からインド向けの石炭輸送を担う当社としては、安定的にコンビネーションできる豪州向け貨物を獲得することこそ、収益向上に向けて大きな課題のひとつでした。そして、その解決策こそ、まさに豪州向けのニッケル鉱石輸送契約の獲得でした。


もともと、このニッケル鉱石輸送を手掛けていたのはカナダの海運会社でした。しかしニッケル輸送は、デリケートで彼らのパフォーマンスは必ずしもお客さまが満足するものではなかったのです。

そこで当社は2年を費やし、安全運航と営業努力を重ねた結果、約年間350万トンのニッケル鉱石輸送契約の獲得に成功しました。当時、知名度の低かった当社が同業他社に打ち勝つ決め手となったのは、私たちの確かな実績と経験でした。それまで当社は35年間、他社のニッケル鉱石輸送を担っており、そこで培ったノウハウと実績が評価されたものと考えています。
以来、私たちのパフォーマンスはお客さまより確かな信頼を得ています。


海外展開の推進・シンガポール現地法人

1980年代半ばから海外展開を強めた私たちにとってターニングポイントといえるのが、1996年のシンガポール現地法人の設立です。ここを拠点に三国間東南アジア・インド・オセアニア諸国間の貨物輸送を本格化させようという戦略の第一歩で、日本の海運会社としてはかなり早い動きでした。

当初は日本から6名を駐在させ、ローカルスタッフはその半分の3名。この人員構成は、当然人件費を押し上げてしまいます。また翌年1997年にはアジア通貨危機という逆風も吹き、事務所存続が危ぶまれた時期もありましたが、しかし「東南アジア・インド・オセアニア諸国間の貨物輸送は今後の成長が見込めるビジネス。地理的に重要なシンガポール拠点は不可欠だ」と、あえて継続を選択したのです。

そして10年以上が経過した今、シンガポール現地法人は拡大する東南アジア、インド、オセアニア水域での鉄鋼原料や非鉄鉱石輸送を強力にサポートしています。信頼できるローカルスタッフも増え、ノウハウも蓄積。今ではローカルスタッフが貴重な戦力として日本人スタッフを支えています。この〝海外店所はローカルスタッフ中心で〟という流れは、2006年設立のDaiichi Australia Pacific、2011年設立のDaiichi Chuo Shipping (India) Private Limitedにおいても踏襲しています。

また海外の現地法人や事務所は、人材育成の場という性格も備えています。シンガポール現地法人の日本人スタッフのうち1名は、教育も念頭に入れての配置です。トランパーのビジネスは、最終的には人と人とが顔を合わせて築く関係を通じて成立していくもの。語学を含め、海外のお客さまと十二分にわたりあえる人材を増やすことで、さらなる海外展開を後押ししていきます。


ページの先頭へ