環境マネジメントシステム
環境マネジメント(Environmental Management)とは、会社経営の中に「環境に対する方針」を取り入れ、その方針に基づいて計画を立て、実行するという企業活動の展開を言います。その目的は、企業の活動による環境への悪影響を低減し、将来にわたり地球環境を保全していこうというものです。
このような動きは、1990年代に入って地球環境問題がクローズアップされたことにより、企業、地域、国といった限られた地域だけではない、世界規模での環境保護へとつながり、その結果として国際規格が制定されました。
具体的には、1992年6月のブラジルでの「地球サミット」が契機となり、以降1993年から国際標準化機構(ISO=International Organization for Standardization)により国際規格化の作業が始まりました。この「環境マネジメントシステム」規格が、たまたま、ISOにより14001番からの規格番号が割り当てられたことにより、通称「ISO14000シリーズ」と呼ばれています。
環境マネジメントシステムは、1996年に初めて国際規格として発効し、その後2004年11月に抜本的に改定されました。
2004年版は、国内では2004年12月27日にJIS規格として公布され、運用が開始されています。
環境マネジメントシステムとは?
「環境マネジメントシステム」とは、『原料の調達、生産、販売、リサイクル、製品の開発など、組織の活動を通して、環境へ及ぼす影響を常に確認しながら、環境にやさしい活動となるよう継続的に改善を進める』仕組みです。言い換えれば、企業の活動にともなう『環境への影響度』にスポットをあてて運用するシステムと言えます。
環境活動の維持、継続
「ISO14001環境マネジメントシステム」が求めているものは、システムを継続的に維持、改善していくことであり、将来にわたり環境汚染の予防に努めることです。このため、環境マネジメントシステムでは「PDCAサイクル」の運用が義務づけられています。
PDCAサイクルとはPlan(計画)-Do(実施)-Check(監視、評価)-Action(活動、改善)のサイクルを繰り返し、毎年少しずつでも、より改善されたマネジメントシステムを作り上げていく手法です。
- 環境方針、環境目標の決定
- 責任、権限及び役割分担の明確化
- マニュアル、手順書等の明文化
- 環境方針、環境目標、マニュアル等に従った活動の実施
- 実施状況の監視、改善のための評価
- 評価の結果に基づく計画の見直し
- 次年度の目標の設定
このような一連の環境活動により、会社における企業活動が直接又は間接的に環境に与える影響を低減し、環境に悪影響を与える事故を未然に防ぐことが、「環境マネジメントシステム」の第一の目的です。
現代社会において、環境活動がとても大切なことは誰でも分かっていますが、これを確実に実践していくことは、面倒であり難しいものです。しかしながら、一人ひとりの理解と自覚により、必ずや当社の環境活動は達成されるものと思います。
当社環境活動の現状
2005年11月にNKの審査を受け認証を取得し、2014年10月に更新審査を経て、今日まで活動を展開しています。
"Think globally, Act locally"
これは、環境に取り組む姿勢を表現するときによく使われる言葉です。
わたしたちは、この言葉をかみしめながら、これからも積極的に環境保全に取り組んでまいります。